地上波の終焉なるか

今年4月から販売されている、パナソニックの「スマートビエラ」は、映像の大きな可能性と電波業界の旧弊さとを炙り出しています。 民放各局が「スマートビエラ」の商品CMを拒否していると大きく報道されたのが確か7月だったと思いますが、その後、どうい…

西部劇の魅力(15):Thanksgiving Day

アメリカのビッグイベントの一つに感謝祭(Thanksgiving Day)があります。 この感謝祭はアメリカ社会の中では比重がとても大きなもののようです。多くのアメリカの人達は、感謝祭を、親族や友人が集まって食事会を行ったりする、大切な家族の行事の一つと位…

西部劇の魅力(14):再びジョニー・デップ

再度ジョニー・デップの話題に戻ります。 ジョニー・デップは先住民族の血を引いていることでも知られています。 先住民族チェロキー族の血を引き、常々「先住民族の血を引くことを誇りに思って生きている」と公言しています。また、先住民族コマンチ族の女…

西部劇の魅力(13):涙の旅路(Trail Of Tears)

白人達はネイテイブアメリカンの土地を侵略すると、彼らを狭い土地に囲い込んで管理しようとします。白人達は直接的武力行使による殺戮のみではなく、間接的な殺戮も巧妙に行っていたようです。保留地周辺のバッファローの数を制限したり、あえて保留地周辺…

西部劇の魅力(12):ネイテイブの起源

アフリカ大陸が人類の起源と言われていますが、南北アメリカに住んでいた先住民族はどこからきたのでしょうか。紀元前1万2000年頃は、現在のベーリング海峡が陸続きだったため、アジア大陸からモンゴロイドが北米大陸へ移動できたと考えられているようです。…

西部劇の魅力(11):Soldier Blueの世界

頭の皮を剥ぐという行為は、ネイティブアメリカンに特有の習性だと、私は子供の頃信じていました。西部劇の世界で見たように、それが戦果を誇るものであったり、自分達の勇気と栄誉を周囲に示すものであったりという、積極的な評価を得る行為と認められてい…

西部劇の魅力(10):Soldier Blueとアメリカの精神

アメリカのメネンデス上院外交委員長は、安倍総理大臣が本日の終戦の日に靖国神社参拝を見送る意向について、「未来を見据えた重要な決断だ」と評価したそうです。 同氏は、先月末にアメリカ上院で採択された、沖縄県の尖閣諸島周辺や南シナ海での中国の行動…

西部劇の魅力(9)Soldier Blueの世界

先住民を襲った不幸な事件を照らし出すことで、アメリカの欺瞞性を顕わにした作品ともいえる、映画ソルジャーブルーの中で生じた事件、サンドクリークの大虐殺は1864年11月29日のことです。 ところで、ウイキペデイアによると、「大草原の小さな家」…

西部劇の魅力(8):Soldier Blueの世界

カナダのネイティブアメリカンとして知られているバフィー・セントメリー。 日本でも「サークルゲーム」が大ヒットしました。私も良く聞いた曲ですし、今でも自分のiPodに入れています。 このバフィー・セントメリーの曲に、ソールジャブルー、ソールジ…

西部劇の魅力(7)

西部劇の魅力に夢中になっていた子供の頃、ネイティブアメリカンに捕まると頭の皮を剥がされるということは、子供達の中では半ば「常識」の部類に入る知識でした。確か、彼らが集団で暮らしている住居近くに、捕らえた白人達の頭の皮が干してある映画の一シ…

西部劇の魅力(6)

ローラさんが『大草原の小さな家』の原体験をされていた頃、 ローラさんの住んでいた周辺では、ネイティブアメリカンはどのような存在だったのでしょうか。 昨日の初版本の記述の訳を再度引用します。 - そこでは野生の動物たちが、見渡すかぎりどこまでも続…

西部劇の魅力(5)

先日『大草原の小さな家』の時代について調べていたら、ローラさんの1935年に出た原作本の一部の表記が、1950年の版では書き換えられているという事を、北山耕平氏の下記サイトを見て知りました。北山氏は宝島の編集長や数々の雑誌に携わり、著作、…

西部劇の魅力(4)

長い歴史を持った民族は、生き永らえる智慧を持っています。しかし、それが違った文化や智慧を持った異民族と対峙した時に、不幸が生まれる場合が出てきます。これは日本の広い地域を統一した大和朝廷とアイヌとの関係にも言えると思います。 日本の場合は、…

西部劇の魅力(3)

『大草原の小さな家』というアメリカのTVドラマがありました。日本ではNHKで放映され、人気のあった番組でしたので、ご記憶の方も多いと思います。 私もよく見ていた時期がありました。登場人物が素朴で、多少ステレオタイプな嫌いはありましたが、主人…

西部劇の魅力(2)

子供の頃に熱中して見た、騎兵隊とインディオとの戦闘の物語は、騎兵隊に助けられる白人に感情移入をするようなストーリーが多かったと思うのですが、戦闘になる原因は、その当時でも、インディオ達が住んでいた領域に進入してきた白人と、先住民族であるイ…

西部劇の魅力

ジョニー・デップの最新作『ローン・レンジャー』が、日本では昨日(8月2日)から公開されています。 本場アメリカでの興行成績は振るわず、ディズニーの今年一番の大コケ映画になりそうなどと言われていましたので、収益寄与が期待される日本での売り込みに…

地方の日タイ交流会

昨夜は、いつもの静大のタイ人留学生お二人と、ことば学院で日本語を学んでいるMさんを交え、約50名ほどで日タイ交流会を行いました。昨夜は5グループに分れ、 お気に入りの写真を映し出し、チェンマイ等を紹介してくれたり先般新曲を出された演歌歌手T…

混合診療の問題(5)

大分日が空いてしまいましたが、混合診療の項目の最初の話題に戻ります。 混合診療に関して、保険制度との関係について述べてきましたが、病院長が指摘された問題は、全く別なことでした。この病院長は医療や介護の問題に大変真摯に取り組まれている方で、患…

選挙が終わって

萩生田光一氏(自由民主党衆議院議員)、竹中治堅氏(政策研究大学院大学教授)、五野井郁夫氏(高千穂大学准教授)。 本日のプライムニュースの出演者は、正直なところ不勉強な自分には、あまり馴染みのない方々でしたが、とても能力の高い方々だと、感心し…

参議院選

参議院議員選挙の開票が進んでいますが、事前予想通り自民党の圧勝に終わりそうです。 あれだけ国民や大マスコミの信任を受けた民主党は、衆議院選挙に続き、議席を大きく減らしています。今しがた安倍首相のインタビューを見ていましたが、その表情は切れ目…

混合診療の問題(4)

TPPに反対しているのは、農業関係者だけではなく、医療機関や医療機器メーカー関連の人達の中にも反対の声を上げる方が少なくないようです。アメリカの先進医療や医療機器等が日本に入ってくるのを警戒してのことでしょう。 現在では高度の医療を受けられ…

混合診療の問題(3)

家族が難病にかかった時、先進医療で回復する可能性があれば、家族に何とかその医療を受けさせてやりたいと願うでしょう。 しかし、現代の検査機器や医療設備、医療そのものも、大変高価なものとなっていて、その先端医療を希望する人が、健康保険制度を利用…

タイ料理

昨夜は、24名が3つの調理台に分かれてプーパッポンカリーを作り、会食しました。 タイの女子大生Bさんのレシピで、普段作るカレーとは大分違います。材料は、ワタリガニ、玉ネギ、ニンニク、青ネギ、赤唐辛子、セロリ、ピーマン、プリックパオ、卵、牛乳、…

混合診療の問題(2)

さて、混合診療についてです。保険診療として認められていない薬や治療方法を、病気で悩む本人や家族の要望で、保険が使えなくても自費で支払うので受けさせてもらいたいという場合です。保険制度で対応しない薬や治療方法(自由診療)を患者さん側の希望で…

混合診療の問題

昨日、ある病院長と打合せをした際に、混合診療の話題になりました。それまで、介護の現場で看護師が不足しているという話の流れでしたので、今医療の世界で大きな問題になりそうなのが混合診療という話題の転換に私はとまどってしまい、何が問題なのか訊ね…

同一労働同一賃金(5)

国内生産品や農産品などが、海外からの輸入品に対して価格競争力がない場合、関税で対応する場合があります。 その商品を育てて基幹産業として成長させたい時や、国家的な観点から自国の供給力を保ち育てたい時、国は国内労働者が著しく不利にならないように…

同一労働同一賃金(4)

先般のユニクロの問題に戻ります。 この問題は、今欧州が苦しんでいる、今までの産業基盤に依っていた既得権者の問題、若年者の失業問題、労働力の流動化の問題、移民の問題等々、今後、日本も直面することになる問題につながってくるように思えます。 これ…

心うたれる世界

絶対泣けるタイのCMが良いですよ。 昨日のエントリーで記した知人が勧めてくれました。いつも、楽しいこともシリアスなことも、面白おかしく話してくれるので、 私は逆説的に面白いCMなのだろうと勝手に決め付けていました。昨晩家に帰って、そのいくつ…

焼酎の話

タイを数十回も訪れ、危険な目にも遭ったことも楽しく話してくれる知人が、今日はトゥクトゥクの模型を4点ほど見せてくれました。 稀少なものなので、あまり見せたくないと言いながら、とても嬉しそうに皆に見せてくれました。 ところで、沖縄の泡盛がタイ…

同一労働同一賃金(3)

グローバル企業は、事業展開している各国において、従業員の労働によるパフォーマンスに、なるべく同質性を求めようとすると思います。それが企業理念や社風の具体化ですので当然なことでしょうが。もちろん国により、雇用慣行や労働に関する法規は違ったり…