人口減も悪いことばかりではないのでは

総務省の昨年10月1日現在の年齢別・都道府県別推計人口によると、
在日外国人を含む総人口は前年比0.2%(25万9000人)減の
1億2779万9000人で、過去最大の下げ幅を記録したそうです。

静岡県で3番目の人口の、富士市が約25万3000人位ですので、
富士市規模の人口が、昨年1年で消えてしまったということでしょう。


昨年、一昨年と、人口の減少傾向が止まったかのような報道がありました。
政府の少子化対策が功を奏したかのような報道もありました。

しかし、この人口の横這い傾向は、
1971〜1974年生まれの第二次ベビーブームの人達、
または、70年代生まれの団塊ジュニアの、出産活動の賜と思います。

この年代別人口の大きく膨らんだ人達が頑張って出産したために、
少子化に歯止めがかかったかのように見えているだけで、
この人達だっていつまでも出産できるわけでなく、
だんだん出産が厳しい年齢になっていきます。

数の多い積極的な人達の出産が止まれば、
少子化は一層加速するのではないでしょうか。

官僚は、一時、年金受給を68〜70歳に引き上げることを画策していましたが、
状況を変えないで、そのつけをどこかに廻すような弥縫策では、
国が廻らなくなっています。

こうした閉塞感が増すと、過激な言動、過激な行動に飛びつきたくなったりします。
冷静でいることも、なかなか難しいものだと思います。