フィンランドの巨人

ノキアの業績が依然振るわないようです。

先月、S&Pの信用格付けが、「BBBマイナス」から「BBプラス」へと引き下げられていましたので、調べてみましたが、スマホの販売でも苦戦しているようです。

今年始めに発表したスマホはウインドウズフォンでした。
発表当初はずいぶんと評判が良かったので、復活するのではという声が高かったのですが、ソフトにバグが見つかってから、売れ行きは芳しくないようです。

かつては携帯電話市場で4割ものシェアを誇っていた巨人ですが、
ここ何年か苦戦していて、今尚浮上できずにいます。

電話機のハード面では定評がありましたが、ソフト面では他社に依然として遅れたままのようです。

ハードの物造りには技術力もあり、製品としてのレベルも高いのですが、それを動かすソフトに問題があるというのは、ある種の能力に欠如しているものを感じてしまいます。

スマホのバグについてのノキア側のプレスリリースを見ると、ハード面やネットワーク、基本ソフトには問題はなく、電話のソフトウエアが問題であると言うニュアンスのものでした。
電話のソフトは心臓部ではないので大したことがないというニュアンスに聞こえます。

このことから、ハード面でのプライドが高いのが分りますが、電話のソフトもスマホにとっては基本中の基本ソフトであり、心臓部と思うのですが、上層部がこういう認識をしていると、立て直しには少し時間がかかりそうに思います。

歴史のある名門企業に多い特徴ですが、名門であるためにハンドルをきりにくいというジレンマが足枷になる場合も多いようです。








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