Iron Menへの期待

静岡市内は、朝から冷たい雨でした。

そんな中、わざわざ吉田町の同業者さんが、来店して下さいました。

いろいろと情報交換させていただきました。


その前には、近くの信用金庫の方がお二人でいらっしゃいました。

金融機関は土休ですが、営業に廻られているそうです。
自分の給料分を稼がなければとおっしゃっていました。

人口減や企業の海外移転等により、信用のボリュームが収縮していきます。
日本でも、多くの業種で収縮に伴う混乱が今後生じそうです。


周辺国の下支えでソフトランデイングしそうな気配もありますが、
ギリシャやスペイン、イタリアなどの、かつての覇権国の信用不安が、
私達に及ぼす影響が、どんな形で出てくるのかも気になるところです。


さて、アカデミー賞受賞したメリル・ストリープの鉄の女が話題になっています。

パックス・ブリタニカ後、覇権国が転落せずに、
ダウンサイジングを行いながら、豊かな成熟国家へと移行していったイギリスは、
稀な成功例と言えるでしょうが、人気取りの政治家の多い国では、
イギリスに近づくよりもギリシャ等に近づく方が現実味があるように思えます。


パックス・ジャポネと呼ぶに値する時代があったのか分かりませんが、
パックス・アメリカーナの庇護の下での期間は、それなりに長かったため、
鉄の「女」が生まれにくい土壌ができてしまったように思います。

日本をソフトランデイングさせるのは、ソフトな処方箋でなく、
荒療治になるため、鋼鉄の「女」でなければ対処できないでしょう。

それでも、最近、胆識を感じさせる若い人が見られるようになり、
変革の仕組みづくりがうまくいけばと願っています。