幸せの条件(生活保護制度の周辺)

生活保護制度の適用チェックをしっかりと行わないと、
本当に制度を必要として受給を受けている方が、非常に気まずい思いをする場合が出てきます。

私の近所でも、離婚された女性がお子さんを連れてご自分の実家に入り、実家に家賃を払う形にして生活保護を受給されています。
実家が裕福で、ご本人の生活振りが派手だなどと言う方もいますが、実の親からの援助は当然あるでしょうから、それが基準に適合しているのかどうか、外形からは実態が大変分りにくく、誤解を受ける場合も出てくると思います。
特に、苗字が異なり世帯が違うと、チェックもしにくくなるのではないかと思います。


別な方で、亡くなったご主人が、メガバンクよりも指標によっては優れていると言われる地銀に勤務されていました。優秀な方でないとなかなか入れない銀行です。
娘さんも同じ銀行に現在勤務されています。
息子さんは、話題の東電よりも、待遇が良いと報道された電力会社に勤務されています。
どんな家庭環境だったかが想像できる気がします。

ご主人を亡くした奥様はご自宅を出て、アパートに入居しました。生活保護を受けている方の多いアパートです。
ご自宅には、名字の異なる娘さん夫婦が住むことになりました。
息子さんは、別な世帯で生活をされています。
奥様は、生活保護を受給されていて、自由になるお金が少ないと嘆いています。
出来の良い娘さんと息子さんとは、奥様の自慢の種です。

手元に残るお金が少ないという不満を、誰彼となくお話になる奥様は、ご高齢のため働けませんが、制度のお蔭で生活することができています。その意味では、制度は機能していると言って良いのかもしれません。

奥様や、娘さん、息子さんは、それぞれご自分達を、また、ご家族のことを幸せとお思いなのでしょうか、それとも不幸せとお思いなのでしょうか。

そして、それは、なにゆえ幸せなのか、なにゆえ不幸せと思われるのか、お伺いしてみたい気がします。

まあ、大きなお世話なことですが・・・








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