久しぶりにREITに脚光

4月に不動産ファンドが設立母体である、ケネディクス・レジデンシャル投資法人の上場がニュースになりました。

首都圏はオフィスの空室率が上昇していて、供給過剰という話を聞いていましたので、意外な感じがしていました。

しかし、秋以降には空室率が低下し始め、その後は賃料も上昇に向かうという業界予測が強く、不動産市況が好転すると考えている人も多いようです。

先日は、アクティビア・プロパティー投資法人が、東京証券取引所へ上場しました。
リーマン・ショック東日本大震災で悪化した市況が下げ止まったと判断したためのようです。
当該投資法人は市場で集めた資金を元手に東京・原宿で4月に開業した商業施設「東急プラザ表参道原宿」などを取得して、賃料収入を投資家に分配する計画とのことです。

REITの元気な話もあまり聞きませんでしたが、ここにきて、不動産市況に底打ち感がみられ、不動産投資に明るさが戻り始めたという見方が大勢のようです。

ゴールドマン・サックスも日本の不動産を300億円程取得するという話もあり、不動産投資の動きが今後活発になると目されているようです。
このゴールドマン・サックスは、日本初となる非上場のREITの立ち上げになるそうで、年金基金などの機関投資家から250億〜300億円を集めて東京の商業施設やオフィスを取得し、2、3年後には資産規模を1千億円程度に拡大する計画とのこと。

日銀が金融緩和で上場REITを購入していることが下地となり、安心して資金集めができるという事情があるのでしょうが、静岡の不動産がREITの対象になることは考えにくいので、
へん、東京の話ね、などと醒めた見方をしてしまいます。

しかし、欧州不安などから、円買いに走るような流れが今後も続くとすれば、先行して日本の不動産を買うという動きは、少しもおかしいことではないと思います。

しかし、景気が低迷している中で、不動産投資だけ活発になるというのは、結局世界のマネーに弄ばれるだけなんじゃないのという気がします。







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