ルマン
トヨタは残念ながら2台共リタイアでした。
1位、2位がアウディのハイブリッド車。3位と5位もアウディという結果だったようです。
アウディって凄いんですね。
凄い!という感想には、単に強いということではなく、文化を背負えているのだろうなという羨望の気持ちがあります。
以前、ボルボの生産工場を見てきた労組の委員長が、ボルボはトヨタのカンバン方式を真似て生産性の向上に成功したが、鼻歌交じりで作業をしており、トヨタと比べたら大分甘いということを言っていました。
その当時から、トヨタやホンダの生産現場の厳しさは定評があり、作業者は日常的に節制して体調管理を行っていないと務まらない位でしたので、私は日本車のレベルは最高水準にあるものと素朴に思っていました。
世界のメーカーの努力の方向性に、それほどの違いがあるとは思っていませんでした。
しかし、求めるものは国によっても、民族や民度によっても違います。
日本でももてはやされたグローバルスタンダードは、文化や民度の違いによるのりしろまでを極小にして、薄っぺらいとまでは言えなくとも、単純な価値観で、参加者が疲弊するまで競争をさせて勝敗を決めるようなところがあります。
それに比べて、ルマンのようなレースを開催しているということに、欧州の底の深さのようなものを感じます。
さて、来年はマツダもエンジンの供給者としてルマンに参戦するようです。
ロータリーエンジンにこだわりを持っていたマツダですので、素敵な価値観を見せてくれるかもしれないと、何だかワクワクします。
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