留学生のこと

日本への外国人留学生の約9割の人は、日本企業で働きたいと考えているそうです。

また、そのうちの約4割の人は、5年以上の勤務が希望とのこと。

日本のグローバル企業であれば、将来は母国と日本等をまたにかけた仕事ができる可能性が高いでしょうから、海外からの留学生達は期待に胸を膨らませているのでしょう。

日本への留学生は、英語圏でない人達の方が多いでしょうから、国を背負うというと今時大袈裟かもしれませんが、今時の日本人と比べれば国家観もしっかりしていることでしょう。

日本での英会話スクールの講師の中には、首をひねるような外国人も中にはいますが、日本の大学に来ている外国人留学生は優秀な人が多いように思います。

現在私は月に何回か、静岡大学の留学生に勉強を教えてもらっていますが、この先生は大変優秀な人で、いろいろな工夫をして、私のような落ちこぼれの不良生徒も、ある水準まで引っ張り上げようと、手助けしてくれています。

誠実な懸命さで努力しているのを見るのは、例え、どこの国の人でも気分良く感じます。


ところで、こうした優秀でやる気に満ちている若者が、日本の企業に積極的に入ってくると、どんな状況が生じるでしょうか。

こうした留学生の特徴は、日本語が堪能です。また、母国語の他に英語が話せる人が多いです。つまり、トリリンガルです。また、当然と言えば当然なのですが、何ヶ国語か話す人には、方法論が身についている人が多いと思えます。
それは、とりもなおさず、国際社会で仕事を行うべき流儀が、若くして身に付きだしているということです。

日本以外に、A国、B国に工場や支店がある企業は、日本の学生よりは、A国籍、B国籍の日本留学生の方が、戦力になると考える場合も多いと思います。

欧州やアメリカでは、移民に労働を奪われることが問題になっていますが、
日本でも、日本人がやりたがらないような職種、例えば介護の仕事等を外国人がやるようになるという流れの他に、
頭脳的な仕事を外国人に奪われていくという流れが出てくるように思います。

今はワーキングホリディーなどで、割と気軽に海外生活ができるようになり、うらやましい限りですが、
あまり気軽に海外へ出られない国の人達の懸命さを見ると、自分達に足りないものを思わざるを得ません。







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