気持ちを暖めるアナウンスを

アメリカのQE3(量的緩和第3弾)が、いろいろなところで話題になっています。
大分好感されているようです。
事実上のゼロ金利政策の継続期間を15年半ばまで延長するとのこと。

やはり、経済にアナウンス効果は欠かせないと思います。


さて、QE1、QE2の時に、無作為を決め込んだために、日本はすっかり経済音痴の評価を受けてしまいましたが、
本日、日銀が追加の金融緩和を実施する方針を決めたそうです。

国債などの金融資産を買い入れる基金の規模を、従来の70兆円程度から80兆円程度に10兆円程度増額。
政策金利を0〜0.1%とする事実上のゼロ金利政策の維持を全会一致で決めたとのこと。

デフレ対策のセオリーですが、アメリカのQE3に追随することで、無能の評価を戴いてしまった汚名返上というところでしょうか。

10兆円の増額の内訳は、短期国債と長期国債が各5兆円程度で、長期国債を市場から買い入れる際の下限金利(現在は年0.1%)を撤廃して、買い入れの促進を狙います。

これで、円はまた強くなるのでしょう。

日本経済は輸出企業が牽引している面が強いこともあり、円高に対して否定的なアナウンスが多いのですが、工場の海外移転も進んできたので、円高のマイナスでなく、円高のプラス面を強調するようにならないかと思います。
原料調達企業にとっては、追い風になる訳ですし、
マイナスを強調されると、せっかく経済の上昇機運が見られるようになったのに、気持ちを冷やされてしまいます。





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