政治家を失脚させる方法

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気に入らない政党をどうやって、引きずり落としてダメージを与えるか。
嫌いな政治家や評論家、経済学者等を、どうやって失脚させるか。

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これらは、いかに国民のために真実を追求し、正当に報道するか、というような青臭い理念よりも、はるかに重要なことです。
また、こうしたスタンスを取ることで、失脚させようとしている相手の反対勢力の、存在感の大きなタニマチから資金援助も受けられますし、タニマチが世の中を支配した時に、より大きな力を得ることができ、わが世の春を謳歌できるようになります。

(小さい動機ですね)


こんな考えの報道機関はないとは思いますが、

さて、石原慎太郎氏の記者会見を見ていると、巷で言われるような、横柄でも粗暴でもなく、非常に丁寧に記者に対応しているのが分かります。

最近は、親からも怒られたことがないという若い人が多いようですので、若い記者は、石原氏のような話し振りにも無礼な態度と思うのかもしれません。

しかし、あの世代の親爺は、似たり寄ったりですし、歳を取れば誰でも短気にもなります。廻りの父親や祖父の世代を見てみれば、少しも乱暴に感じることはないと思うのですが、大新聞や、大放送局の記者はエリート揃いの良家の子女。大事に育てられたので、自分を大切にしてくれない大人は、粗野とでも感じるのでしょうか。

しかし、石原氏が、ろくに下調べもしないで質問してくる記者に対して、昔の名物政治家だったら怒鳴りつけていたと思えるような場面でも、格別に声を荒げることもなく、相手が理解できるように説明しているのを見ると、意外な気がします。

ここで、意外と感じるのは、普段のマスコミの報道が、石原氏の真実を伝えておらず、ためにする報道が多いからではないだろうかという推論が成り立ちます。



石原慎太郎氏の、2012年9月7日の東京都知事の記者会見で、面白い場面がありました。
http://www.youtube.com/watch?v=VLiwaoXjkbs

石原氏は記者達の質問に逐次答えていきます。終始丁寧に説明しています(と私には思えますが)

朝日新聞の記者が、同じような質問内容を多少表現を変えて何度も聞こうとします。
朝日新聞の2番目の記者の質問が一段落した時に、石原氏は切り出しました。


時にさあ、あなたがた朝日新聞の基本的な態度というのは何なのかね、聞かせてもらいたいのだな。

・・・人民日報の社説と朝日新聞との社説が全く同じだね。

・・記者個人の考えはあるかもしれないが、どうなんだね、

あなたがた、朝日新聞のその問題に対する基本的姿勢というのは、

是非聞かせてくれよ。都民のためにも国民のためにも聞きたいね。

聞かせてくれよ。

君達は朝日新聞の社命を帯びて質問しているのじゃないのかね。

はっきりしてもらいたいのだね。

(恫喝するような口調は全くなく、ごく自然な口調で淡々と石原氏は発言しています)

むろん、記者達は無言です。

その場の知事とのやりとりを聞いていれば、この質問は、石原氏でなくても聞いてみたいと思うことです。
石原氏は声を荒げることなく、大人の姿勢で終始しています。


都知事の記者会見に対する朝日新聞の姿勢がおかしい点の一つは、他の新聞社や放送局は、大概出席記者が1名ですが、朝日新聞は記者を数人出席させ、交代で矢継ぎ早に質問をする場合が多いことです。

都知事に聞くことではないだろうというレベルの質問。ニュースソースが明らかでない意見を、「こういう意見がありますが、どう思われますか」的な質問。都知事をイラつかせて失言を誘うために、人を変えて次々と質問をしていきます。
都知事に、ニュースソースを訊ねられると、それは明かせませんが、と、特定の言質を取るための、ひっかけ質問であることがわかります。

しかし、都知事は、記者の質問にいちいち丁寧に答えています。



その後の、朝日新聞社の別な記者が質問すると、また、朝日か、などと言いながら、疑問に対して丁寧に説明していましたが、説明が終わってから、また、その前の質問を何度ももちかけてくるので、とうとう、石原氏は、うるせえなぁと、質問を遮るように声を若干荒げます。

TV局にとっては、この映像は『戴き映像』です。こうした映像を、石原氏の暴言とか失言、品の悪さ、横柄さなどという言葉と伴に、反復放映して石原氏のイメージを落とそうとするのが常套手段。

そのための、大きなネタになります。
この記者は、お手柄でした。社長表彰ものかもしれません。(どういう基準だ)

さて、その後も、別な記者を指すと、また朝日の記者。
石原氏も、また朝日かと苦笑しながらも、質問に対して丁寧に説明していました、
しかし、記者のレベルが低いのか、石原氏をイラつかせて失言を誘うためか、前に説明したことを、また質問しだすという始末。石原氏の説明の語彙が、記者の日常使っている語彙と異なると、同じ質問に対する答弁だということが理解できないのでしょうか。
聞いていて、こちらがいら立ってきます。



中国共産党の宣伝機関とも言える人民日報日本支社が、朝日新聞社屋内にあるというのは有名なことですが、朝日新聞社自体が人民日報日本支社などと揶揄されることもあります。
毛沢東は、文化大革命で実にたくさんの国民を虐殺しましたが、朝日新聞は、輝かしい功績と讃えたりと、中国共産党のある意味代弁者としての存在でした。

批判的だった産経新聞などは北京を追われましたが、中国共産党べったりだった朝日新聞社のみは、北京で報道活動を続けることができました。(その後、産経新聞以外の各社は中国の台湾支局を閉鎖するようにという要求を受けて、台湾支局を閉鎖して中国に支局を開局しました)
朝日新聞中国共産党とは当初から蜜月状態でしたので、なかなか冷静な判断ができないのでしょう。

蜜月状態だった街の怖い仲間と手を切ろうとすれば、昔の悪事をばらすぞなどと脅されたりもしますので、一度深い関係を持った相手から離れるのは難しいでしょうね。そういう場合は、結局相手の言いなりにならざるを得ない場合が多いようですね。