不動産の有効活用について(3)

前日の区画整理事業は、

行政が街の盛衰について、そのスピードを読めず、
街造りの事業スピードが追いつかなかったことが一因とされていますが、
いくら事業に時間がかかったにしても、
これを行政の責任にするのは酷のような気がします。


駅周辺地域と言うのは耳目を集めやすいということはありますが、
他の地域でも同じようなことは起きています。

一時は子供も多く賑やかだった住宅団地。
地域対抗の運動会やお祭りで賑わったのが今は嘘のよう。

今はお年寄りが多く、子供も出ていったきりで戻ってこない。
外では小さな子供達の声が聞こえない寂しい住宅地。

こんな場所は、この静岡市周辺にも見られますが、
日本全国で起きている現象ではないでしょうか。

そういう地域では、家が取り壊された空き地が、所々に見られます。
空き地の地価は下がっても、他所から入ってくる人は少なく、
駐車場としても借り手のいない空き地が多くなっていきます。

それでも住人達が通う職場に元気があれば、
周辺の住宅地も活気を保つこともできますが、
企業が海外に出ていったり、事業転換を図る場合は、
新規事業は別な地で興す場合も多く、
生活の縁の盛衰に街の盛衰は多大な影響を受けます。
特に、基盤となる産業が乏しい地方都市では、その影響はより大きくなります。

それゆえ、行政が土地の盛衰に抗って地域の活性化を図ろうとする場合、
相当大きな力をもってしても簡単なことではないように思います。







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