不動産の有効活用について(5)

ちょっと前まででしたら、静岡市内の郊外地でも、
アパート経営はそれなりに需要が見込め、安定した収益が期待できる事業でした。

現在でも家賃保証があるから安心として、
アパート経営を考えられる方もいらっしゃいますが、
家賃保証があるという事実に安心されて、
それ以降のことを考えなくなりやすいという懸念があります。

家賃保証のシステム自体が市況に依存したシステムですので、
その寄る辺となる市況がどうなるかまで考えませんと、
経営を支えることができなくなる場合もあります。

例えば、短期で家賃の見直しが何度か行われると、
思っていた収益性が得られないということになります。


昨日の内容と被りますが、
周辺に新たな企業が進出する。
新興のショッピングモールや魅力的な施設ができる等々。

こうした変化が望めない限り、若年人口の減少傾向にある地域で、
既存の概念の単身者やファミリー向けの賃貸住宅が、
今後20年・30年と競争力を持ちえる商品たり得るとは言えません。

片や建物の寿命は30年どころか50年、100年と耐久性能を伸ばしてきています。


用途に合わなくなった建物を、新たな用途として改修することをコンバージョンと言いますが、
当然、建物の用途や機能が時代や社会環境に合わなくなれば、コンバージョンを行うわけです。
しかし、その必要性が目先に見えているのに、
また、その先に何に向けてコンバージョンを行ったら良いのか判らないでは、
提案能力を疑われても仕方ありません。

私は、サービス付き高齢者向け住宅を、
土地活用の新たなメニューの一つと考えていますが、
本日は、午後磐田市の合代島(旧豊岡村)で、サ付住宅の内覧会があり、
調査に行ってきました。

昨年10月の制度改訂で生まれたサ付住宅、2月末に静岡市に確認した際には、静岡市で登録済みが1件、登録への事前協議中が4件ということでした。

磐田での今回のサ付住宅を展開している運営会社さんは、現時点で既に各地で展開されており、相当な準備とノウハウ・熱意をお持ちなことが予想できます。


アパート経営にも言えることですが、地主様の経営への思いが成功のカギになるようです

事業主は医療法人で、通所介護施設併設の事例です

本日の申し込みで満室になる見込み

のどかな田園地帯で、短期間で満室状態になる、競争力のある商品は、地主様への強力な提案メニューの一つとなると思えます





















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