藪の中


島田市は震災瓦礫の受け入れを、自治体の中で真っ先に手を挙げました。
私は、島田市って、すごいなと素朴に思いました。

その後、静岡市でも受け入れの話が出ていて、賛成派や反対派の住民の方達も、現地を見に行ったりしていましたが、静岡市も受け入れの流れになるのだろうなと思います。


さて、燃やした後の焼却灰の処分が最終処分となります。
最終処分場として市に土地を貸している地主さんの中には、
震災瓦礫の焼却灰の受け入れに難色を示している方もいるようですが、
本日TVのニュースで、市は地主さんが反対しても、
借りている土地に焼却灰を廃棄しても法的には問題ないという主旨の発言をしていました。

この強腰な発言と、被災地の瓦礫を受け入れるという行為とに整合性があると思えず、
私はどうも、しっくりときませんでした。

瓦礫受け入れに関する、1月13日の説明会の様子を見ると、市長が熱弁をふるって受け入れに問題がないことを説明しています。
市長の話は大変上手く説得力があるように思いました。
反対派の運動の背景や反対運動の戦術なども、明快に市長は説明しています。とても頭の良い人だと思いました。
市には脅迫メールも届いているそうです。
質疑に対する、副大臣や県の応答も丁寧で説得力があると思いました。
約2時間の説明と質疑応答の様子を見て、不毛な応酬とは片付けられないものだと思いました。


さて、この問題を別な視点で見てみると、
普通ゴミの助成金が1トン4万円のところ、瓦礫受け入れは1トン7万円の助成金が入るそうです。
市長の話に、島田市での受け入れは、5千トン/年×2年   ( ⇒1万トン 位)という発言があります。
1万トン ×7万円⇒7億円の助成金収入が見込めることになります。


焼却施設は1基90億〜100億円位するようで、自治体の設備の稼働率を上げたいという意向もあるかもしれません。
また、瓦礫の受け入れを行えば、元産廃会社社長である市長の親族企業に仕事が廻るのではないかという意見もあるようで、こうなってくると、きな臭い案件にも思えてきます。

誤解を受けるような案件に首を突っ込むのは、普通の神経の持ち主であれば嫌な事でしょうが、政治や行政は嫌だからやらないと言うわけにはいきません。
嫌なことを進んでやろうとしているので、クリーンなハートを持っているのではないかとも思うのですが、
人がどう思おうと、お金の匂いのするところに集まりやすいのも、こういう人達だと思いますので、
実際はどうなのか、見当がつかなくなりました。






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