藪の中(番外編)

昨日のエントリー、島田市の震災瓦礫の受け入れに関して、
最終処分場の地権者の中には、震災瓦礫の焼却灰の受け入れに反対されている方がいるということを記しました。

焼却に関してはダイオキシン等の有害物質を除去する濾過装置が、放射能においても有効に働くようですが、
最終処分場として市に貸しているご自分の土地に、いくら硬化させて無害といっても、
その残滓を埋めるのは気分の良いものではないかもしれません。
市との契約が切れた時に、その土地の利用について、どうされるお気持ちだったのかは知る由もありませんが。

さて、話は違いますが、
食用油の脱色には活性炭を使用しますが、使用済みの活性炭は通常産廃として処分します。
脱色・脱臭工程が複数系列ある製造装置では、活性炭の処分量も大量になります。

この使用済み活性炭をセメントに一定比率混入してもセメントの品質は変わらないため、
以前の勤務先で、岐阜県にある大手セメント会社の工場と取引を始めたということがありましたが、
瓦礫の焼却灰を一定量混入させて、もしセメントの品質に変わりがないという閾値があるようでしたら、
その閾値の範囲内の数量を、全国のセメント工場に引き取ってもらうという選択肢も出てきます。

引取りを決めたセメントメーカーは、社会的貢献という面で、企業イメージを高めることができます。
その宣伝効果は大変高いものとなるでしょうし、社員の士気も上がることでしょう。

島田市のように、瓦礫の焼却に手を挙げてくれた自治体とタッグを組めば、
処分に関わるダーテイーなイメージを払拭し、官民挙げての前向きなプラスイメージで、
明るい空気を演出できるのではないかと思います。





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