ある未来絵図


最近話題になっていますIPv6ですが、昨日より運用開始とのこと。

今までの生活が、急にどうにかなるというわけではありませんが、
将来的なことを考えれば、大きな変化をもたらすと思います。

メデイアでは、将来像の一例として、高度な災害対策等が実現できるとしていますが、
具体的にどうなるかについて、分りやすいプレスはなく、
PCなどの他に、電子レンジや冷蔵庫、スマートメーター等の機器がネットに接続できる等の、従来も言われていたことが促進されるというイメージを伝えています。


便利なようでいて、自由を束縛されそうな未来図を、私は昔から持っていましたが、
IPv6の運用により、それが実現可能にできると考えています。
それは、高速を含めた全国の道路網での車の運行管理システムです。

私は以前、日立製作所と一緒に物流のデリバリーシステムを作ったことがあります。
言ってみれば、商用の車の運行管理システムですが、当時はネット以前の、パソコン通信の時代で、
当該システムも、物流データーを方面別、降ろし先別のデリバリーシステムに組み込むには、
オンラインではなくホストコンピューターのバッチ処理で行っていました。

当時は、Windowsが出てくるずっと前で、ネットの知識も持ち合わせていませんでしたが、
衛星による電波で商用以外の車も含めて、行き先や、道路の混雑状況によるルート決定、
レーン変更管理、速度管理等が、それぞれの車の条件が分れば、管理できるようになるだろうと考えていました。
そうすれば、道路の混雑も緩和でき、交通事故も大幅に減らすことができると思っていたのです。


それが、今の時代でIPv6が使えれば、ETCやナビシステム情報等を利用し、車の搭乗者に行き先や、途中の休憩希望地等の入力等双方向のデータのやり取りで、条件変更のデータ等も処理していけば、交通事故を一掃させることができると思います。
ただし、こうした安全管理を徹底させるということは、人間の自由を抑制する方向にもなります。

周囲に警察の眼がなければ、アクセルを踏み込んでみようという欲求を持つ人もいるでしょう。
良い悪いはともかく、そうした欲求をくすぐる車が利益率も高く、また、自動車メーカーの技術の向上のきっかけにもなるわけです。

ネット社会の可能性が広がることは、自由が広がるようにも見えますが、管理社会が徹底されることにつながる場合もあり、運用次第では、面白みのない社会に移行する可能性があります。





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