温暖化について

局地的な大雨で洪水等の被害が出ています。

これも温暖化の影響なのでしょうか。
被害の詳細については、微に入り細にわたる報道をしてくれますが、原因については、現象的な説明に終始して、肝心な説明をしてくれないため、何となくフラストレーションがたまってしまいます。

報道番組にもコンテンツ不足が言われる時がありますが、こうしたことを掘り下げる報道番組ができないものだろうかと思います。
制作費に比して視聴率が取れそうもないからでしょうが、BBCのドキュメンタリーのような質の高い番組が、日本では何故できないのだろうかと思います。BSの民放で、そうした傾向もあるように思えますが。


温暖化に関しての情報は、政府からも積極的なアナウンスが聞こえてこないように思います。
所詮お天気レベルのことと、軽く考えているわけではないでしょうが、、


温暖化について私の知りたいと思う点を、ざっと羅列してみます。

1)二酸化炭素排出量が今後どの程度増えていくのか。
これは各国のエネルギー別の消費量と、経済成長予測の数字から、ある程度試算できると思えます。

2)その増えていく過程で、温度上昇はどういう変化をしていくのか。

3)その温度上昇は、どういった自然現象をもたらすようになるのか。

4)温度上昇に伴い、極地の氷が溶け出して、海水がどの程度増えていくのか。

5)増えた海水は、自転の影響で赤道近辺に膨らむように集まってくるために、時系列で埋没してしまう島はどのくらい出てくるのか。

6)例えば、最高地で標高9mしかないという南鳥島などが水没した場合日本の排他的経済水域が減少することになりますが、その際に想定される損失利益はどれ位になるのか。
まして、突起物のような沖ノ鳥島に至っては、どうなってしまうのだろうかと心配になります。

7)上記の水没を防ぐための護岸補強工事をどの時点で、どのように行っていったら良いのか。

等々、いろいろな疑問が出てきます。


1℃前後位の温度変化を、温帯に住む私達はあまり深刻なことと感じにくいかもしれませんが、由々しき影響を世界には及ぼすようです。

かつて、ちょっとした温度変化で、蒙古民族のそれまで牧畜を支える牧草が生えなくなった結果、南下して他国の領地に侵入し、戦争となったこともありました。


以前、温暖化の影響はカタストロフィーの理論のように現れるという学者がいました。
二酸化炭素濃度など、温暖化の指標が、ある閾値までは漸増的な上昇をするのですが、特異点とも呼ばれる、その閾値を超えると等比級数的なグラフを描くということだったと思います。
つまり、閾値を超えると破滅的に自然のバランスが崩れてしまうということです。

温暖化に関しては、原発以上に辛辣な指摘をする人が見当たらないようにも思うのですが、どの程度の温暖化で国別・地域別に人間が住めなくなる、などという試算を行っている学者はいるのでしょうか。

アメリカが温暖化対策に消極的なのは、高地から低地まで広大な領土があるため、こうしたデータを把握していても安心できるからなのでしょうか。
それとも、人類滅亡のXデーを数えるよりは、当面の経済の建て直しの方が重要だからでしょうか。

杞憂であれば良いのですが、、





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