温暖化について(2)

近年の異常気象をみると、温暖化への取り組みは待ったなしのように私には思えます。

珊瑚礁の島国ツバルが温暖化の影響で水没の危機に瀕していることが大きな話題になりました。
必ずしも温暖化だけが原因ではないようですが、ツバルの他に、ミクロネシアポリネシア等の太平洋島嶼国も、温暖化の影響は無視できないものがあります。

この地域には多くの日系人が暮らしていたり、日本が統治していたこともあるからか、親日的な国が多く、日本人もまたこれらの国に親近感を持つ人は多いと思います。

日本統治に対して未だに賠償を求めたり、謝罪をさせようとする国もありますが、国際連盟当時の日本による委任統治時代に、日本がミクロネシアポリネシアの地域の発展に貢献したことを住民の方々が理解して評価してくれていることも、親日である理由の一つのようです。

これらの国々は、国際政治の場でも、日本の立場を支持してくれています。

こうした国へのOEDも重要なことですが、本来、日本はこうした関係を重視し、太平洋島嶼国の意を受けて、率先して温暖化防止を先進国に積極的に呼び掛ける立場にあると思います。

現状、大国はえてして温暖化問題に消極的です。経済を停滞させると政権が脅かされたり、政治家の進退問題になってしまいますので、コスト増になることは軽視しやすいというのは、ある面では仕方がないこととも言えます。

また、温暖化の影響を受ける国は小さな国が多いということもあるかもしれません。
ツバル国の人口は僅か1万人程度。地域は違いますが、同じ危機に瀕しているモルディブ共和国は32万人程。


危機に陥っている国の発言力が小さいだけに、日本に求められるものは大きいと思います。