国債と金利の動向
一昨年の9月〜翌年3月頃まで、長期金利がグングン上昇していったことがありました。
仕事がら、長プラを基準とした固定金利住宅ローンの金利を毎月気にしていますので、あの頃は、翌月の金利が決まるたびに、ため息が出るというパターンでした。
それが昨年の東日本大震災が起こりました。
復興支援のため政府は低金利政策を続けることが明白ですので、国債の売り勢力は肝を冷やしたことでしょう。金利はまた低位に落ち着き出しました。
さて、あの時なぜ長期金利が上昇したのか。
日本の銀行が手持ちの国債を狼狽売りしたからだと言われていますが、自分の身近な金融関係の人からは、確かな情報は得られませんでした。
銀行は高値の国債を保持していますので、売りが出始める中で保持しているということは、ババをつかむことになります。
そのため、いったん売りの流れになると、対GDP比200%にもなる日本国債を発行している日本の評価は、国際格付け通りの扱いになるのだろうと思います。
国債の売りが売りを呼びます。
最初に口火を切ったように国債に見切りをつけて売り出した銀行がどこの銀行で、どの程度の金額を売り出したのか。
その後追随して、どの程度が売りに出されたのか、非常に気になっていたのですが、私の乏しい人脈では確かな情報は得られませんでした。
日本国債の暴落の恐れは、今までも嫌という程聞かされてもいますし、書店に行けばデフォルト関連の本もたくさん目にします。
あの時は、これが暴落の始まりになるのかなと思いました。
私は、皮膚感覚として、あの時金利の上昇をとても怖く感じました。
この先どうなっていくのかという恐怖感を、正直なところ感じたのです。
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