ある日中交流

本日は清水区にお住まいの、Kさんのお宅で夕食を御馳走になりました。

Kさんのお宅に着くと、テーブルに自家製の餃子の皮が並べられ、具の入ったボールが置いてあります。
片隅には、具が詰められて完成した餃子が並んでいます。

全部詰めないで、私のために一部残して置いてくれたのです。
さて、それから、餃子の具の詰め方をKさんが教えてくれ、そのやり方で皮を手のひらに載せて、具を包み込むのですが、Kさんのようには上手くいきません。

キッチンで料理をされている奥様は、時折こちらを見てはニコニコされています。

奥様は料理がお上手です。
既に何皿かは料理が盛り付けられていましたが、
簡単にすぐできるという中国の家庭料理を、2品作って見せてくれました。
調理法が日本の中華料理とは少し違うようで、奥様が解説してくれます。

以前このブログに記載したことがありますが、Kさんは上海のご出身で、貿易のお仕事をされています。
ついこの間まで雲南省に行かれたそうです。
雲南省はいくつもの少数民族が住んでいる村だそうで、日本でも良く知られているプーアール茶が取れる地域だとのこと。ちょっと南下すると今注目のミヤンマーで、麻薬の栽培の多いミヤンマーからは、このルートで麻薬が入ってくることもあるそうです。

麻薬というと、日本人は軽く考えやすいのですが、海外では非常に厳しく処罰する国が多いですね。
日本では著名人が捕まったりしても、社会が受け入れてくれる場合が多いためか、精神構造として甘い感覚を持ちやすくなるようです。海外に出て、空港で人に頼まれて入国したりして、そのまま何十年も刑務所に入れられている日本人の話はいくつかの国で起きているようです。無論、日本大使館は、例えそれが冤罪に近い事件であっても動いてくれません。
中国では所持していると死刑になります。

Kさんは、プーアール茶の仕事で日本の仕事仲間を雲南省にガイドも兼ねて訪れたようです。

現地での楽しい話題を聞きながら、おいしい食事と珍しいお酒をいただきました。
漢字の話など、Kさんからはとても興味ある話をお聞きすることができます。
時折、奥様が補足解説をしてくれます。
楽しい話で、3時間30分程があっという間でした。


訪問する前から、私は、Kさんは今の日中関係を気にされているだろうなと思っていました。
日本と中国との親密な交流を前提としたKさんのお仕事です。Kさんが心を痛めていることは容易に想像できます。
漢民族のインテリであるKさんが、どんな認識をされているかも私は気になっていた点でもあります。

餃子を作り終えて、ビールで乾杯してから、最初に私達は尖閣諸島についてお互いの考えを話しました。
お互いに冷静に過去と現状のこと政治のこと等を話しました。考えの違いはもちろんあります。
端的に言うと、お互いが必要としている間柄であることを意識して、未来志向で交流を深めていきたいというのが、私達の一致点でした。

今後も、友人として交流を深めていきましょうということで、Kさん宅を失礼しました。





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