無事に下山を!

残念です!

世界7大陸最高峰制覇を目指し、残るエベレストの西稜ルートに挑戦(単独・無酸素登頂)していた、
栗城史多(くりき・のぶかず)氏が18日、強風のため、登頂を断念しました。
今回は4度目のエベレストへの挑戦でした。


栗城氏のサイトとYou Tubeから下記に転載しますと、こんな状況だったようです。

栗城氏は
9/12(Wed)ベースキャンプ(標高5300m)に到着しました
エベレスト街道最後の街・ゴラクシェプ(5140m)出発して、現地時間13:45(日本 17:00)頃にエベレストのベースキャンプ(5300m)に到着。

しかし、栗城氏はヒマラヤのジェット気流を前に予定通り進むことができず、長期にわたり標高6000メートル以上の高所に滞在。高山病に苦しみながらも一進一退を続け、山頂を目指していました。



≪栗城氏から≫

現在7500m地点におり、日本時間22:15(現地 19:00)に現在地を出発して山頂を目指します。

残り1300m以上を一気に登るというのは厳しい挑戦ですが、登頂に向けて全力で進みたいと思っております。

順調に進むことができれば、明日18日(木)日本時間15-17時頃に登頂の予定です。


〔10月17日(水)現地時間19:15(日本22:30)に、7500mの最終キャンプを出発しました〕

You Tube配信の、このときの栗城氏からの無線の声は呼吸が荒く、苦しそうです

「19時15分、えー、エベレストの頂上に向けて出発します。

えー、かなり寒くて、えー、星しか見えなくて、真っ暗で、えー、本当に宇宙みたいな所です。

えー、頂上で、会いましょう。じゃあ、行ってきます!オーバー」

そして、

≪栗城氏からのメッセージ≫

エベレストの西稜ルートから山頂を目指して進んでおりましたが、現地時間6:00(日本9:15)頃に下山を決めました。

あまりの強風で何度か身体が浮いて吹き飛ばされそうになったことと、これからさらに風が強まり、
8,000m以上では行動不能や転滑落を引き起こすレベルの暴風になるという予報が出たため、
これ以上進むことは危険と判断いたしました。下山地点の標高は、後ほど確認できてからお伝えいたします。

多くの皆様から応援していただき、心より御礼申し上げます。



今回の4度目の失敗で、批判する人も出てくるでしょう。

冒険心を煽るだけのマスメデイアの雑音は気にする必要はありません。
挑戦の結果、成功して生還しても、失敗して死亡しても、センセーショナルな記事を望んでいるのがマスメデイア。
ゆえに、今回のような、失敗だが、無事帰還という結果をマスコミは一番望まないでしょうから、批判記事も出てくると思います。
しかし、どうして今回西稜ルートにしたのかなと思います。ノーマルルートでは、成功してもマスコミから叩かれるかもしれないと考えてでしょうか。

7大陸最高峰やK2、ナンガパルバット、カンチェンジュンガ、 ローツェなど過酷な状況での登頂の成否を分けるのは、生死の境界を意識するほどの状況、登山者本人は既に下山しようと意思決定できないくらいの状況まで到達して、初めて登頂成功か失敗かという結果となるような、精神主義ともいえるイメージをともすれば私は持ちがちになります。

心の持ちようは重要な要素でしょうが、だからこそ、栗城氏のスタイルで成功して欲しいと思います。


公式サイトを見ると、現在下山中とのこと。
無事に戻られることを願います。






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