憧れの地の大いなる幻滅(10)

サブリミナル効果とみなされる映像を流すことは、放送業界では禁止されています。
1995年にはNHKが、1999年には日本民間放送連盟が、それぞれの番組放送基準でサブリミナル的表現方法の禁止を明文化しています。

サブリミナル効果は、潜在意識下の刺激によって生体に何らかの影響が生じることで、映画「ピクニック」の中で、知覚できない程のコカコーラを勧める映像を重ねて映写した結果、映画を見終えた観客達がコカコーラ売り場に向かい、コカコーラの売上が増えたということで、その効果の有効性が証明されたとする実験が有名です。
実際は、コカコーラとポップコーンを勧めていて、コカコーラの売上が18.1%、ポップコーンの売上が57.5%増えたそうです。

日本のTVでも過去に問題になったことがあります。
有名なところでは、日本テレビのアニメや、TBSの報道番組でオウム真理教麻原彰晃の顔を、サブリミナル効果を狙って挿入していたことが問題になりましたが、その他の番組でも、この手法が使われて話題になったりしました。
ホラー小説等の題材にも欠かせないトリックでもあります。


サブリミナル効果を狙った映像は、人間が認識出来ないほど短い時間のため発覚しにくく、また、効果が認められているために、ためにする番組をつくろうという意図を持った放送局は、禁止とはいっても作成しており、時折問題になることがあります。
視覚では認識できないほどの作為的映像を、例えば一つの番組の中で、何度も何度も繰り返して流すことで、視聴者に誤ったイメージを植えつけることが可能になります。


この手法を行っているのは民放だけではありません。
NHKがサブリミナル効果を狙った番組作成をしているのは、本命の番組でサブリミナル効果を効果的に行えるようなテステイングの意味合いがあるのでしょうか。


リコール情報の、リコールプラスによれば、

−−NHKみんなのうたコンピューターおばあちゃん』」 回収&交換−−

NHKは、1981年に制作したみんなのうたコンピューターおばあちゃん」について、映像の一部を手直しする。

アニメーション画面の一部に使われている風景・人物などの連続映像(全体で15秒程度)の中に、女性のおしり・胸・下着姿の写真がそれぞれ約0.1秒ずつ3カット含まれており、NHK広報局は、「制作以来30年を経た現在の視聴環境や視聴態様を考慮に入れると、ファミリー向けの番組としてはよりふさわしい表現をとるべきだと考えた」と説明している。

コンピューターおばあちゃん」は1981年の初回放送後もたびたび再放送されており、最近の放送は2009年6月と7月。今後の放送予定はないが、当該部分を手直しし、放送する場合には手直ししたものを使用する。また、2004年にNHKエンタープライズから発行したDVD全12巻セットの第7集に収録されており、NHKでは購入者に映像を手直ししたDVDを送り、古いものは回収する予定とのこと。(R+編集部)

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このNHK広報局のコメント、
「ファミリー向けの番組としてはよりふさわしい表現をとるべきだと考えた」

こんなコメントありなの?  というレベルに思うんですけど、、



確信犯的なサブリミナル効果を狙った番組作りも問題になっています。その意図は、別な機会に触れたいと思いますが、2009年4月5日から4回にわたるシリーズ番組、NHKの「JAPAN デビュー」のオープニングタイトル映像のサブリミナル効果も指摘されています。
手の込んだ、完成度の高い映像に見えますが、ビデオで録画してから見ている視聴者には、この映像の構成=カラクリは、すぐ判ってしまいますので、この手の小細工はNHKも止めたほうが良いでしょうね。

映像のサブリミナル効果の狙いは、天皇に戦争責任があるようなイメージを持たせることと、アメリカの好戦的な残虐さのアピール、といったところでしょうか。

東日本大震災の際にも、自分の国のように心を痛めてくれた人達が多かったのが台湾の人達です。お金で判断するのは申し訳ないことですが、経済先進国と比べても群を抜く断トツの義捐金額でした。しかし、その事実を公表したがらなかった民主党政府。
ところが、とても嬉しいことに、この台湾の厚意に感動した日本の若者達も多かったのです。台湾に感謝の気持ちを現したいと、台湾を訪れる若者が出てきたのです。この世代は否定的な言い方をされる場合も多いのですが、今の20代、30代の若者は、自分の頭で物事を考え、自分の考えで行動する人が実に多いと思います。この世代のセンスは、とても良識的だと思います。この世代が社会の中心になるまで、日本の国を維持することができれば、そのときの日本は、世界の中で重要な役割を担うことが出来るようになると思います。

さて、この件のNHKの番組の内容は、日本を評価してくれている人達がたくさん住んでいる台湾が、まるで反日国であるかのような印象を与える内容の番組でした。

反日、反アメリカ、親日である台湾と日本との関係を引き裂くような番組製作意図。
何を慮ってのことか、一目瞭然ですね。

放送終了後、NHKには「前代未聞の抗議の嵐」(ウィキペディアより)が寄せられ、また台湾の取材を受けた方の発言意図は歪曲されたものであることが伝えられています。

「あくまでも日本は私のお母さんで、育ててくれた恩義を感じています。あそこに出た皆が怒っているのは、日本が、養子にした台湾を終戦後にポンと捨てて蒋介石にやってしまったことです。それに対して、日本からはすまなかったの一言もない。(極論すれば、)恨み言の根底は戦後の日本の態度であって、領台時代の差別とかいうことではないのです」とコメントした」(ウィキペディアより)



これが、公共放送であるNHKの一面です。