TV販売不振の一因


昨日配信のニュースで、
ジャパネットたかた」の苦境振りがプレスされていました。

高い声、人懐っこそうな独特のトーンの喋りの高田社長は、TVショッピング等で馴染み深いですが、重点的に販売注力している、8割以上にもなる家電商品の売上が落ち込んでいることが、屋台骨を揺らしているということです。

家電商品の販売の低下では、ヤマダ電機などの家電量販店も売上を減らしており、量販大手ではTVが7割減とのことです。
当然、TVを製造しているメーカーも収益悪化で苦しんでいます。シャープやパナソニックソニーなど、一時は世界に覇を唱えていた企業が苦しんでいます。自民党復権により、円高是正の流れが出てきて、輸出の価格競争力は回復しつつありますが、国内販売は、ここ何年かの地デジへの移行や家電エコポイント制、オリンピックなど、TVへの特需ともいえるプラス要因がなくなるや、需要が激減しています。

エコポイント終了から、各社とも3D映像のTVに力を入れだし、量販店も売り場に各社の3D映像のTVを並べてはPRに努めていましたが、いまや売り場にかつて程のスペースを取るところは少なくなっています。
最近では、高精度のTVを売り込もうと懸命です。画像は格段に良くなっているようですが、法人需要はある程度見込めるでしょうが、各家庭で現状のTV局が放送しているような番組を、高額な高機能TVに買い換えてまで、一般のサラリーマン世帯が好んで見ようとするでしょうか。

TVの性能をいくら向上させても、見るべきコンテンツの内容がお粗末では、高いTVを購入しようという気にはならないのではないでしょうか。高級TVを購入してまでも見たいという番組がなければ、買い換える必然性があるほどの商品ではないということでしょう。


マスコミの胴元企業の采配なのか、最近では、日本人タレントは余程人気があるか、利用価値があるかでないと、なかなかTV出演の機会が得られなくなってしまったように思えます。

報道の基本的な姿勢は、自分達に好ましくない情報は放送せずに、自分達の思惑を敷衍するような世論の形成を意識的に行うような番組作りを行い、都合の悪い情報は事実が歪曲されるように編集したりと、情報をある方向に向けて統制しようとしているように見えます。

共産圏の中国や北朝鮮では、情報統制振りは視聴者にバレバレですが、日本のマスコミが巧妙なのは、ソフトな語り口で信憑性を醸し出すキャスターや、高感度の高いタレントや、見栄えの良い女子アナを精一杯利用して、報道に客観性があるように見せているところです。

報道番組では、都合の良い御用学者を呼んで、偏った意見に思えない語り口でコメントさせたり、報道の真実よりも人気と継続した仕事の場が欲しいタレントの口から、局の主張したい言葉を喋らせたりしているようにも見えます。

討論番組でも、以前、NHKスペシャルの討論番組での作為的な番組放映の舞台裏に触れましたが、

2012-09-24 議論をさせない討論番組

非常に偏った、特定勢力に肩入れした報道姿勢に終始していると思えます。


商品の魅力がないために需要が低下しているわけではなく、コンテンツの質の低下が、TVの需要を引き下げているとも言え、
家電メーカーの業績悪化は、TV局側の質の低さの影響を蒙っていると思います。

現状のように、放送番組のコンテンツの質が低ければ、TVの需要が増えるのは、イベント頼みになるのではないでしょうか。

極力日本の伝統や日の丸色を薄めようとする時には視聴率が上がらずに、オリンピックやワールドカップ等で、日本代表が国を背負って熱い戦いを行うときに、TVも売れて、視聴率も上がるというのは、業界人達には皮肉な結果と言えるでしょう。