アジアの一員との思い

昨日のオチは、チャイナ+ワンのワンは、暫くは、やはりチャイナになりそうだということになりそうです。

それでは、面白くないのですが、実際に中国やインドの両国は経済的にも際立っていて、他の国との差は途方もないもののように思えます。
それは、道路などのインフラの写真を見ると一目瞭然で、幹線道路の貧弱な舗装整備状況の国も多く、幹線道路から一歩入れば、舗装もされていなかったりします。

そんな中にあってタイは例外的な国ですが、+ワンになり得るかと言えば、そこまでの成長余力は期待しようもないでしょう。

ひと頃人気のベトナムは、何に際しても賄賂を要求される場合が多いそうです。
欧米諸国や日本のように、そうした社会に慣れていない自由主義国家ではストレスもたまりそうです。業務の非効率を色々な場面で感じやすいのではないかと思います。

ベトナム日系企業の比率が高まっているのは、日系企業の進出が増加しているのではなく、欧米企業が撤退しているため、相対的に日系企業の比率が上がっているだけということでした。

実際は、今やベトナムではしようがないという感想を持つ国が多くなっているそうです。


やはり、中国の約13億5千万人(戸籍にない人がこれ以外に多数と言われています)、インドがじきに中国の人口を追い抜くだろうと言われますが、約12億人の人口に対して、
インドネシアが2億3千万人、続いてベトナム、、としても、どう頑張っても一国で、一部でも中国の肩代わりをするというのは難しそうに思います。

そうすると、ワンにこだわるのではなく、EUのつまずきを学び、ASEANが協調できる経済圏を作っていくことができればという考えが湧きますが、こういう発想は、何か優等生的で面白くないですね。

そうは言っても、日本の得意なインフラ整備等、貢献できる領域はたくさんありそうです。
そして、ASEAN諸国の持つ精神性も、日本は敬意を持って受け入れることができるようにも思います。


ところで、日本への留学生が近年減ってきていると、最近良く耳にします。
日本の技術や研究レベルが魅力のないものになってきているという世界の評価の証なのだろうとは思いますが、静岡県の留学生の数は横ばいのようです。
静岡県内の大学への留学生は、2008年は1,458人、2012年は1,549人。
多くが私費留学生のため、生活は大変だそうです。
実際、留学生達の口からは、保険(医療費のこと)がないから大変とか、食費がとても高い等、普段の生活の厳しさが言葉になって出てきます。

静岡県内の留学生の進路希望は、一番が静岡県内での就職、次が出身国での就職、日本国内での就職の順だそうですが、実際は約57%が日本国内に留まって、県内での就職が約16%、県内での進学が約15%となっています。

若いアジアの留学生たちの話は興味深いものです。自然体でやる気に満ちていて、国に帰って事業を起したいとか、日本との交流の基礎となるような学校を作りたいとか、男性、女性ともに、とてもさわやかで応援したくなります。

国に戻れば、それぞれトップランナーとして突き進むことを期待されている人達でしょう。

若者達と話をしていると、あれこれと先のことを心配してもしょうがないと思いました。
次の時代は、それを担う若者達がしっかり築いていくだろうからと。
そうした安心感を感じさせる、アジアの若者達でした。