無駄な投資かな

今日は以前から興味のあった営業セミナーを受講してきました。

業務に関連するセミナーの類は、時々出席することもありますが、自分の能力開発に投資するのは久しぶりです。投資したところで、まあ、今更しょうもないだろうということがあるものですから。

業務関連のセミナー、特に業界関係の講習ときたら退屈で、私は、いつもは大概半分は寝ているような、劣悪な参加者です。
本日のセミナーは、日曜日の9:00〜19:00までの丸1日を、新宿のとあるホテルのセミナールームに53人の受講者が軟禁状態でした。しかも、途中の休憩時間にも課題が出されるため、皆がミッションに熱中しているような熱いセミナーでした。
多分、熱気でセミナールームの温度が2・3度上がっていたのではないかと思います。


能力開発というと、社会人になりたての頃、私の教育を担当してくれた先輩を思い出します。とても頭が切れ、計数管理の得意な方でした。企業経営の意思決定や問題解決を行うのに、オペレーションズ・リサーチ(OR)の手法が必要だからと、業務上のテーマに関してORのモデルを作ることなどを課題に出され、休日に悪戦苦闘したこともありました。
私の少し上の世代の方達は、数学的素養のある方はOR、営業の人達は、ランチェスターの法則を学んでおり、酒の席でも議論になる際に、マーケットでどう戦っていくかなどの営業戦略を、これらの共通の言葉で議論すると言う風潮がありました。

それに比して、私達がタイムリーに影響を受けたのは、「企業参謀」などの膨大な書物によるマッキンゼーの存在です。
社内の若手の勉強会では、大前氏の著書によりマッキンゼーの考え方を吸収しようと、刺激しあっていました。
また、当時の世界標準であるマッキンゼー用語を社内でも使うことで、先輩達に対抗するような意識があったと思います。
部長さん達からすると面白くなかったと思いますが、、
とにかく、大前研一氏が日本支社長の頃のマッキンゼーは、自分のベストパートナーのような存在でした。
社外の勉強会では安岡正篤先生を学ぶ機会があり、精神性の面では安岡先生の影響も少なからずあるように思います。


日本では、能力開発というと、仏教の悟りの世界や安岡先生などもよく挙げられますが、企業生活を行う上での指針とされるものは、論語であったり、ジェームズ・アレン やデール・カーネギー

また、ナポレオン・ヒルジョセフ・マーフィー など、主に欧米人によるものが多いと思います。

本日のセミナーでも、ナポレオン・ヒルの勉強会に参加しているという方が何人かいました。

こうした、自己啓発・能力開発のメジャーなプログラムは欧米からの輸入によりますが、
本日受講したセミナープログラムは、日本の一人の巨人が、主に20代の頃に習得したことを体系化し開発したものです。
国内では大きな影響力を持ちつつありますが、この開発者は、異なる民族にも通用するだろうかと思って試したところ、思ったとおりの効果が出ることが分り、アメリカでもセミナーを開催するようになりました。

日本人が開発した、能力開発、営業プログラムを、今年は全世界に発信していきたいと、本日の講師も熱く語っていました。

日本でも企業の他、政治家にも受講を希望する方が増えてきており、下村大臣も以前の受講生だそうです。

さて、来週も予約してあるため、オチコボレないようにしないと