目の輝き

カンボジアでスナックバー経営希望だった知人M氏の会社に、本日午後伺いました。

M氏、社長と私との3人で、仕事の打ち合わせを済ませると、

「もう仕事の件は良いか」と社長。

私は、後の予定が詰まっているものと思い、時間をお取りいただいたお礼を言いながら立ちあがろうとしましたが、
社長は、これまで以上の饒舌さで、海外展開の話題を始めました。

ベトナムでは職人の単価も調べ、協力してもらえる業者も確保し、ダナンやホーチミン近郊で事業を行える段取りを組んでいたそうですが、協力相手だった日本人に、信頼できないような一面を見たことと、現地での賄賂体質が馴染めなかったようです。

例えば、東急が開発し大規模造成している地域で、電線を引く地元の大手企業が、そこでの仕事を一手に行う権利を得ているそうですが、工事依頼する際などで、表には出てこない要求があるらしいとのこと。この企業は日本の某衆議院議員と関係があるとも言われているようです。国から工事を行う許認可を得るのに、ベネフイットを与える必要があったため、今度は自分達が工事提供を行う相手からベネフイットの提供を求めるという図式なのでしょうか。何だか消費税みたいです。

これまでは、ベトナムインドネシアでの展開を考えていたそうですが、カンボジアが気に入ってしまったM氏の影響か、どうやらカンボジアでの事業展開をM氏に指示しているようです。
内容は、誰でも考えるような事業ではなく、知的財産を活かせる事業で、スナックバーやラーメン店などではありませんでした。大手企業が手掛けにくい分野と思えますので、その目の付けどころに感心します。

また、ジャカルタの知人が、本日、日本に帰国し、明日会社にみえる予定だといいます。
フロアー材などの建材の調達先を調べるよう依頼しているため、明日は見本を持って来社予定とのこと。
この方はラオスやミヤンマーを廻って情報収集したらしいとのことでした。ASEAN諸国同士の行き来は、日本の国内出張のような感覚らしく、国境のハードルが大変低いようです。ASEAN諸国同士の域内関税がない状況のため、人・物の交流の自由度が高いということでしょうか。


私は東南アジアから日本に来ている留学生達が、活き活きと目を輝やかせて一生懸命生きている様をみると、多少なりとも彼らの国のためになることを、彼らと一緒にやってみたくなる、という主旨の話をしたところ、

社長も、そうなんだよ。こっちも彼らから元気をもらえるんだ。日本人ができることは、まだまだ一杯ある。自分も、もう少し頑張るが、皆には世界に目を向けて、まだまだアクセルを踏み込んで仕事をやってもらいたい、といった意味のことで叱咤激励されてしまいました。

そうなんです、彼らは目の輝きが違うのです。


さて、昨日、一昨日は、こちらも目の輝いている男女50人の日本人の集まりの中にいました。前の週の日曜日の営業セミナーの続編です。
9:00〜19:00過ぎまで、多くの気付きや、衝撃や、時には大の男が(女性もですが)泣きじゃくったり、参加者が体感することで体得していくという、実戦的で感銘深い貴重な時間を過ごせました。