国の境目

友人のK氏の息子さんはアメリカ在住で、アメリカ法人に勤務しています。アメリカでフランス人の女性と結婚しました。
昨年、2人は日本に来て式を挙げましたが、お嫁さんの親族は来られなかったので、今年はK氏達が日本から彼女の故郷の挙式に参加するそうです。

フランス国籍と言ってもフランス本土ではなく、マダガスカルの近くのユニオン島という所だそうで、私は初めて聞きます。K氏も知らなかったそうです。

家に帰って調べたら、レ・ユニオンという記述のようです。
マダガスカル島東方のインド洋上に位置して、面積2512平方キロメートル、人口約84万6000人(2010年推定)。
火山が形成する独特の自然美は2010年に「レユニオン島の尖峰群、圏谷群および絶壁群」の名で世界遺産に登録されているそうです。俄然興味が湧いてきます。
フランスのリゾート地でもあります。
主要作物はサトウキビで、他にはラム酒、キャッサバ、バニラ、、
コーヒーの原種の一つブルボン種の原産地だそうで・・・

ネットの時代は便利ですね。ちょっと調べると、何だか旧知の間柄のような気になってきて、訪れてみたくなります。
K氏も今度行ってみて良いところだったら三人で行こうなどと、飲み友達のM氏と私を誘います。
(なぜか、ユニオン島に行く前に3人で三右エ門に行くことになりましたが・・・)

さて、歴史を見てみると、なるほどなーと納得するところがあります。(良い悪いは別です)

領土は、見つけたもの取ったもの勝ちですね。
いまだにそういう意識の国は少なくなく、ロシアなども当然そういう意識でしょう。
ロシアが北方領土を返す訳ないだろうななどと思ってしまいます。

18〜19世紀、フランスは植民大国で多数の国々を占領し、その自然資源である砂糖、バニラ、農用地などを、奴隷制度を設けて収奪していきます。
その後、奴隷制度は廃止されますが、フランスは自国の文化、宗教、そしてフランス語も現地に輸入していきました。

植民地等フランスが関わってきた地域は、ウイキペデイアで調べてみますと、

アルジェリアチュニジア 、モロッコ、オートボルタ、ギニアコートジボワールスーダンセネガル 、ダオメ、ニジェールモーリタニア 、クンタ・キンテ島、アルブレダ 、ウバンギ=シャリ、ガボン、チャド 、中部コンゴ
コモロ、アンジュアン 、グランドコモロ、モヘリ 、セーシェルソマリランドマダガスカルアカディア、カナダ、テル=ヌーヴ、ルイジアナヴァージン諸島、サン=ドマング、トバゴ 、アンティルギアナ、インド、カリカル、コロマンデル 、シャンデルナゴル、ポンディシェリ、マエ 、マドラス、マラバール、ヤナム 、カンボジアベトナムラオス、アレクサンドレッタ=ハタイ、上海租界、セイロン、レバノン、シリア 、ニューカレドニアニューヘブリディーズ諸島、南極 (えっ、南極?)

知らない国がたくさんあります。(重複していたら失礼)

その他、マイヨット、サン・ピエール・エ・ミクロン、ワリス・エ・フトゥナ、フランス領ポリネシアタヒチが、有名)、フランス領南極・北極地方などもあるそうです。


もっとも、ユニオン島はフランス領といっても、大航海時代以降、スペイン、ポルトガルを始め先進国に略奪と虐殺とで侵略されていった植民地と比べると、まだ幸せな歴史のように思います。

日本では、職業左翼達や世俗に疎い知識人が植えつけてきた自虐史観の影響で、日本人とは極悪非道な民族のように思っている若い人達が多いかもしれませんが、広く歴史を学べば、日本人はなんと平和的な民族なんだろうと思うことでしょう。