デジャブでないかすかな記憶
山あいの温泉宿の食事で、小皿にのった山菜を、何だか懐かしい味に思いました。
フランスでソレルと呼ばれる野菜だそうです。
フランス野菜では、懐かしい筈がないのになと思いましたが、聞けば,近隣でスタッフの方達が摘んだものを、酢の物にしたそうです。
酸味があるのは、シュウ酸を含んでいるためだそうです。
この辺では、酸っぱいので、スイバ(酸葉)と呼んでいるとのこと。
スカンポともいうんですよ、、説明を続けてくれます、、
湿気のある土手や、草地、田んぼのあぜ道などに生えるんですよ、、
私は子供の頃の記憶で頭が一杯になりました。今説明してくれている情景です。朝会ってきた父の笑顔も重なりました。
スカンポという、変わった響きが子供心に面白く、長く伸びた茎を採って、近所の悪ガキ達と遊んだこともありました。
そんな風景は、あっという間になくなってしまいました。
その景色が、場所は異なっても、今尚ここに広がっていると思うと、いろんな思いが湧いてきます。
この時期は、ルーツを辿る機会を、いろいろな方から戴く、緩慢な中にも凝縮された時間でもあります。
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